現金式簡易帳簿で大事なのは「最初と最後」だけ
カテゴリ: 確定申告
前回エンドで
「帳簿」は最終的には「青色申告決算書」の作成に結実するものだが、もっと
も大事なのは「最初と最後」だけである
と書いた。
今エントリはそこを相応に具体的に説き、以て再びのせっつき/エール/背中押
しとしておこう。



実際私自身がやっていることだが、そして今年も首尾ようそれで確定申告でも
って税務を完結させたことだが —
「仕入れ」だとか「人手を雇う」だとか「製品・商品の売れ残りを自家消費す
る」だとか「向こう10年以上に亘って使う機械装置を180万で買い入れる」だ
とかの行為 — 昔ながらの「個人事業主」には往々にしてあるそんな行為と無縁
なはずのアフィリエイターの「税務」など、殊に現金主義のそれであればなおさ
ら、タカが知れている。
紙類でいえば
・現金式簡易帳簿
・保管したレシート群
・申告書B
・青色申告決算書
これ以外に何が必要だというのだろう。
売掛帳?アフィリエイターが誰に何を売り掛けたりするのだろう?
固定資産台帳?アフィリエイトの合間に休憩するのに300万するソファーでも
買うのだろうか?だとしてもそれを何年に1、2行書き込むのだろう?「否認」
されてオワリだろうに。
等々、等々、以下同様。
よっぽど頭が悪く、また「先生に叱られる」型の人間でなければ、自分が事業
上やってもいなければ必要ともしていない事象にかまけたり、また使いもしな
い帳簿(ただのノート)を白紙で終わるのに何冊も用意したりなぞしない。
現金式簡易帳簿1冊で済まない形でアフィリエイトをやってるとしたら、それ
はもはや「アフィリエイト」ではないか、もしくは「儲かりすぎて」青色・発
生・65万控除がどうしても必要というケースだろう — そんな人ならとっくに
ここに書かれたようなことは学習・実践済みであろうが。



余計なお説教で「喝」を入れたところで話を戻せば。
確定申告そのものの際には、上の申告書Bと青色申告決算書だけが必要なだけ
で、現金式簡易帳簿とレシート群は自宅に保管してありさえすればいいものだ。
初体験の人は税務署の受付で提出時に観察していれば分かるが、彼らはとある
「要所要所」だけを素早く瞥見してチェックしているのであり、おかしな、あ
るいは怪しむべき記述(数値)がない限り、2つの用紙はすんなり通る。 ※1
そして、申告書Bは青色申告決算書に依拠せねば書き得ず、青色申告決算書は
(現金式簡易)帳簿に依拠せねば書き得ない。
ゆえに
「帳簿」は最終的には「青色申告決算書」の作成に結実するものだが、もっと
も大事なのは「最初と最後」だけ
であるのだ。



では、その「最初と最後」はどういうふうに書かれるか。

開業届を出しての1冊めの帳簿の1ページめはたとえば以下のようになる —
「1月」と欄外上部に書いて
最初の第0行には「収入 支出 残金」なりとスペースを見越して左中右に書き
「本番」の第1行には「収入」欄に「事業主借/期首元入〇〇〇〇(円)」と書く。
これは普通の個人/消費者/生活者/給与所得者には呑みこみづらいことかもしれ
ないところだが、「カネを持ってる生活者:自分から、1円もカネを持たない事
業主:自分が、事業用資金を(形式上)借り入れる」と考えればいい。
もちろん、その「借り入れた」カネは、自分から自分に返したりはしないし、で
きない — 最終的に稼いだり損したり、そこに課税されたりされなかったりする
のは同じ「自分」なのだから。
帳簿の残金がいきなり0円から支出の度にマイナス580円、マイナス1590円、
... などとナンセンスな形に陥らないようにという「形式上」の仕様である。
0円しか持っていない事業主が、ありもしないカネで580円の雑誌なり何なりを
買うことはできないのだから。
ちなみに、実際の収入があるまでは、この支出が重なり残金は減る一方なので
最初の最初の「〇〇〇〇(円)」の額は当分の間マイナスになることのないよ
うに、12万なり20万なり、大きめに「設定」しておくのが合理的である。
4千万だとか2億だとか、馬鹿げていてかつ不必要で有害(度ごとに書く数字が
意味もなく肥大になるだけ)な額にしない限りは自由だ。
少なすぎてたとえば5月の時点でマイナス残金になりそうになったら?
もう1度その寸前に「事業主借」で足すのみである。
こんな「形式上」「便宜上」の数値の操作で「脱税」ができるわけもなく、た
だ自分の帳簿付けの便宜・シンプル化に益する範囲であればいい。
あとは「お小遣い帳」よろしく、支出、支出、支出、収入、支出、支出... そし
てその度ごとの残金を、足し算引き算で記入していくだけである。
12月までこの調子で何の難しいこともない... が!
スマートなフールプルーフ・メソッドとしてはもちろん、月ごとの小集計をペ
ージ下部で行っておくべきで —

既に十分長くなっているので、月ごとの「最後」、そして肝心の「最後の最後」
についてはまた次回に続けよう。



※1
人によってはたまたま、申告書Bの第四表(損失申告用)を必要とすることが
あるかもしれない。
が、その人はそれだけ「十分に賢く、学習している人」であるため、ここでは
除いた。
また、源泉徴収票・各種保険等の控除証明書などの貼付用台紙は、事業主であ
るか否かに関わらずとも確定申告の要件であるため、当然に除いた。



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2017.03.23 / コメント:: 0 / トラックバック:: - / PageTop↑


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