涙なしのアドセンス開始 — デイ・マイナス・55
カテゴリ: アドセンス中級
"そうあることと、そう見えること"



今回の「涙なし開始」シリーズは「そうあることと、そう見えること」という
副題の下にグーグルのサーチ・コンソール(ウェブマスター・ツール改め)の
使い方、というか使う前から知って判っておくべき基礎理論に関して語ってお
こう。
既に過去何エントリかで採りあげてきたこととも部分的にカブるが、素人初心
者ウェブ・ユーザの間には、まだまだ「ウェブマスター・ツールを使えばボク
もアタシも今日からウェブの達人!ですよねっ!?」という甚だしい勘違いが
多く、そしてそうした人々は高確率でふてくされの結果スパマーと化していく
ことが多い。
あなたは今の内からそんな自覚あり/自覚なしのスパマーにならないよう、そう
あることとそう見えることを峻別して考えるクセをつけておくべきなのだ。



まず簡単で端的な例から、この「そうあることと、そう見えること」の違いを
原理的に説明してみよう。

たとえばあなたが'20、'30年代のジャズに詳しく、たとえば「コットン・クラ
ブ時代のデューク・エリントンのジャングル・スタイル」について充実したブ
ログ記事を書いており、その記事は相応のクエリで検索された場合常に1位や
3位にある、とする。
これはまず「そうあること」である — あなたがそのことを知りもせず、自分で
は検索結果ページでその記事が1位にある様を観たことがないとしても、そう
であるのだ。
あなたの知らない、あなたと縁もゆかりもない、あなたを味方とも敵ともみなし
ていない、見ず知らずの利害関係もないどこかのウェブ・ユーザたちが、単に「
コットン・クラブ時代のデューク・エリントンのジャングル・スタイル」につい
て知りたいと勝手に検索し検索から流入した結果の積み重ねとして、あなたのそ
の記事は1位にある。
その記事が1位にあることは、あなたの好き嫌い、望むと望まないにかかわらず、
その充実度と有益性と楽しさによって、自然と「そうある」のだ。

さて、それがそうあることは、もしあなたがサーチ・コンソールを使い始めてみれ
ば、「そうある」と同時に、あなたにも明示的に「そう見える」ことにもなる。
「検索アナリティクス」もしくは「検索クエリ」を開いて観れば、どういう文言に
よる検索から何クリックがあって流入してきたかが分かる。
そこには当然「デューク・エリントン」「初期」「コットン・クラブ」「ジャング
ル・スタイル」「'20年代」等々の複合クエリから、100回表示され30回クリック
されCTRが30%で平均掲載順位が1.4位、という結果が見られるだろう。



さて、そこで、ところが、だ。
「アフィ厨」「スパマー」「ブラックハッター」になるような人間は、そこに多大
な、そして致命的な失策・愚策へのきっかけだけを見出だす。
原因と結果を反対に、もしくは可逆的なもののように捉えるのだ。



ブログであれブログ以外の「サイト」であれ、優良なコンテンツ(端的には価値あ
る文章)が原因としてあり、上記の例え「100回表示され30回クリックされCTRが
30%で平均掲載順位が1.4位」というのはあくまでその結果として出てくるものだ。
けっして「100回表示され30回クリックされCTRが30%で平均掲載順位が1.4位に
なるようなページ/コンテンツ」が初めから予め潜在的に存在するわけではない。
あなたがそれ相応の労力や熱意を注いだ記事が、たまたま同じ趣味嗜好指向志向
を持つ、いるかいないか分からないし知りようがない無数の遠くのウェブ・ユー
ザに然るべくして発見され、似たようなウェブ・ユーザが同様に発見しては流入
し満足して帰っていくというフィードバック・ループがグーグル検索において繰
り返されプラスのスパイラルを継続的に発生させ、よってもってあなたのその優
良記事が段々と80位、48位、24位、11位、5位、1位と押し上げられるのだ。



原因と結果を取り違える者は、以上のようなグーグル検索の仕組み — コンテ
ンツ・グーグル検索システム・無数のユーザが連動して協同して、だがそれぞ
れ自分勝手に動いた結果が「検索順位」として表れるということに気付けない。
最初っから、しかも固定した形で、たとえば「デューク・エリントンで1位を
獲るページ」のようなものがあるかのように勘違いして、内容がなく文言(
多くは固有名詞)だけがあるような、100人中100人10万人中10万人が10秒
以内に「何だ、このクソは!」と離脱するようなページ/サイトを作り続ける
のだ。



あなたはまず、検索結果上の順位もサーチ・コンソールも関係なしに、「デ
ューク・エリントンに興味がありまた詳しいオレのような人物が読みたがるよ
うな優良な記事とはどんなものだろう?自分はそういう記事を本当に書けてい
るだろうか?」という自問からスタートせねばならない。
それはたとえあなたに、あるいは2週間以内に「そう見え」始めないとしても、
本当に「そうである(優良な記事であり相応の読者なら誰もが喜んで読む)」
なら、じきに11位、5位、1位と押し上げられて「そう見える」ようになるだ
ろう。
そしてその際、サーチ・コンソールは単純な映し鏡として「そうあるものをそ
のまま見せてくれる」だけである — あなたがスパミーな無内容の記事を書いて
いれば(たとえ一時的に50位に上ったとしても)それは順当に500位や圏外に
消えていくのみだ。



長くなり、またアドセンスとも関係なくなったが、これはウェブマスターなら
当り前の、サーチ・コンソール利活用上の基本中の基本である。
スパマー、及びふてくされスパマー候補生ほど信じたがらないことだが、グー
グルは昔から一貫して「コンテンツこそすべて」と言っている。
サーチ・コンソールは「使ってくれる人はひいきしますよ」みたいな裏口入学
窓口のようなものではないので、「そうでない」ものを「そうであるように見
せて」くれはしない — くだらない、誰も読みたがらない記事を書いているあな
ただったら、順当に「2000位ですよ、圏外ですよ、検索からの流入なんて0人
ですよ」と教えられるだけだろう。



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2015.08.09 / コメント:: 0 / トラックバック:: - / PageTop↑


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Author:chouettedeminerve
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