前々回、前回からのコラテラルな続きとなるが、今回はキッツいお説教とは
反対方向に、少しは希望のよすがとなるようなポジティヴ方向の語り方をし
てみよう。



前回、私は、アドセンスをやるのに必要なのは
「まともな人間」「まともな大人」であれば誰でも持ち合わせているはずの
趣味/嗜好/教養/見解/知識etc etcなど

それを相応のリテラシーと熱意を持って書き表すこと
と述べた。
そして
たとえ高学歴でも高教養でもなかったとしても、「ドラマ好き」でありさえ
すれば、少なくともドラマや出演俳優/女優に関する「オリジナルで価値ある
」コンテンツは作れるはず
と述べて、ドラマ好きの人によるブログ・エントリのシミュレーションを2例
ぱぱっと書き上げて示してみたわけだ。
ふてくされの「アフィ厨」でなければ、自分かわいさから自分を甘やかして「
できない言い訳」「やらない言い訳」ばかりで後ずさりを続けるだけの「アフ
ィ厨」でなければ、あなたはあなた流の知識/教養/見解/見識を、「何かひとつ」
については多かれ少なかれ持っているはずのそれらを、相応の熱意と労力を注
いで1エントリ1エントリに仕立てればいいのだ。
ここでは、高級でも高尚でも特別でもない、それゆえ誰でも持ち得る「教養」
の形とその表れ方のモデル・ケースを、前回のC-1の人物(私なのだが)の書
きように逐語的に逆解析的に探ってみよう。



 まったく期待していなかった今クールのMBS/TBSの深夜ドラマ『賭ケグ
 ルイ』の第1話を、たまたま行き当たったので「これも何かの縁」「毒を
 食らわば皿まで」よろしく観てみました。

ここで意外と大事なのは、この人物が当該ドラマ作品にたいして期待してなか
ったということを早々と告白していることである。
元々期待していた人、あるいは事前プレス・リリースの切り貼りから興味もな
いのにエントリをでっちあげる「アフィ厨」なら、こういうことを書く必要が
ない。
そしてそれは逆説的に、読む人に「ほう。それなのになぜ?」と乗り気の読み
続けモチヴェーションをもたらすという副次的効果をも生む。


 わたしにとっての浜辺美波ちゃんといえば『あの日見た花の名前を僕達は
 まだ知らない。』『無痛 〜診える眼〜』で見覚えた期待の新人少女女優さ
 んでしたし、共演陣にも森川葵ちゃん、中村ゆりかちゃん、とわたしのか
 ねてよりの大好物の個性派ちゃんが揃ってる、しかもつい先だってのテレ
 東『セトウツミ』で知った高杉真宙くんもプラスして、ですからね。

ここからは、この人物が浜辺美波という女優をある程度の熱を持って既に追っ
てきており、また、より年長でキャリアのある森川葵・中村ゆりかという「個
性派」に特段の関心・評価を持ってきた履歴があることが読み取れる。
読む人によってはシンパシーから他エントリを探り、森川葵・中村ゆりかにつ
いてはどんなことを書いているかな、とさらなる読みモチヴェが生じることも
あろう。
また人によっては、『セトウツミ』の高杉真宙、のほうにも深夜ドラマ愛好者
としての共感を軽くくすぐられることもあるかもしれない。


 とはいえ、結構前にやってた深夜アニメ版の『賭ケグルイ』は、いかにも
 今時の「男子向け」くさいポルノ臭のする絵柄だったので、内心わたしは
 ちょっと不安・危惧も抱えてました。旧くは『監獄学園』で、愛しの森川
 葵ちゃんや山崎紘菜ちゃんが、やっぱりMBS、やっぱり漫画原作ってこと
 で「なぜ、また!?」って芸風を見せてたので、その悪夢再びか、ってな
 余計なお世話の心配をしてたわけですよ。

ここには、この人物が「男子向け」の視聴率欲しさのポルノ的アニメやドラマ
を低質さやお手軽さゆえに嫌悪しているのが表れており、それが続く段への効
果的な前フリとなっている。
またそれが、深夜アニメ版『賭ケグルイ』を観ていなかった人、好まなかった
人への逆説的アピールともなっている ー こっちは観ないと喰わず嫌いで損する
ぞ、との。
森川葵の過去作への言及も説得力上の付加価値となっている。


 ところが!第1話にしてそんな心配は杞憂と終わり、浜辺美波ちゃんの天
 才が逆説的に証明されるという大成功と相成ったのです。世間知らずの浮
 世離れ性善説お嬢さまという皮を被った狼:蛇喰夢子(浜辺)が、その本
 性を露わにするラスト3分...

ここからおそらくこのエントリの骨子、その第1話におけるドラマ上のクライ
マックスと浜辺美波の特筆すべき迫力ある演技の魅力が語られるはずで、し
たがってその前の3パラグラフは言わば「序論」「リード」であったことが分
かる。
単なるリード部でさえこの文字数とこのオリジナリティなのだから、このエン
トリの全文ヴァージョンがアドセンスに向いているのはまちがいない。
そのリード部は、TV局自身や関連する制作主体、そして提携のあるメディア
のやるプレス・リリースでは必ずしも必要でない文面を多分に含んでいる。
そここそが実は、あらゆるシロウト、あらゆるドラマ・ファン、あらゆるブ
ロガーが、自由に自発的に制限なく書ける部分であり、「客観的情報」では
ない、言うなれば「主観的情報」であるわけだ。
ドラマをただ暇つぶしがてらぼんやり眺めているだけの人ではなく、ドラマ
のエンスーで経験豊かで批評眼あるファンであってこそ ー つまりはドラマ鑑
賞/論評における「教養」を積み重ねで獲得してきた人であってこそ、そうし
た経験/見解/見識/解釈/評価がその人でこそ付け加え得るプラスαでオリジナ
ルな「情報」となるのである。



そしてそうした意味合いでの「教養」なら、あなただって必ずひとつやふた
つ、なんなら三つも四つもの事項、ジャンルに対して持っているはずだ。
TVドラマ、映画、小説、音楽、漫画、釣り、ボルダリング、水泳、乃木坂46、
古着屋巡り、ジーンズ、定食屋、コンビニ弁当、等々等々等々等々...
「わたしは何に関しても何にもやってこなかったし、何にも興味ないし、何
にも知らない」なんて人でない限り、我流のエキスパートとして「書けること」
はちゃんと、たっぷりあるはずなのだ。










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