どこでも広告に潜む機会損失の罠
カテゴリ: アドセンス初級



前回エントリでは、「どこでも広告」が総じてクリック単価の低い、もしくは
0円のインプレッション報酬広告であるため、コンテンツに自信のある焦点の
定まったサイト/ブログであるほどフィルタでカットすべきだと説いた。
今回はそこから一歩進んで、初級者が見落としがちな、よりコンセプチュアル
で見えづらい、「見えない機会損失」に絡めてこれを語ってみよう。



判りやすくするために、以下、極端に単純化したモデル・ケースを語ってみる。
主人公は多元世界の「あなたA」と「あなたa」の二人だ。
2012年8月、別の世界でまったく同じブログをやっている「あなたA」と「あ
なたa」は、とあるファストフード・チェーンのどこでも広告がブログ上部の
728x90イメージ広告の枠に出ているのを見て — という設定。

・あなたA
あなたAは、アドセンス管理画面からそのどこでも広告が1000ヴューあたり40
円の報酬をもたらすものと見てとる。
あなたAのブログは1日平均500PVあるので、この広告が出ずっぱりであれば2日
で40円、20日で400円が半自動的に入ってくると見なし、フィルタせずにシステ
ムのするに任せることにした。
結果的には、30日続いたこのキャンペーンであなたAは600円のインプレッション
報酬を手にした。

・あなたa
あなたaは、アドセンス管理画面からそのどこでも広告が1000ヴューあたり40
円の報酬をもたらすものと見てとる。
が、あなたaのブログはヴィンテージから現行品までの自分の好きなスニーカー
について語るブログであるため、FFチェーンの広告がなんぼのもんじゃい、ウ
チの読者の誰が興味を示すんじゃい、とフィルタでカットした。
結果的には、30日間の15000PV中に、コンテンツ/インタレスト・マッチしたさ
まざまな広告により、40クリック(クリック率約0.3パーセント)で800円(平
均クリック単価20円)を手にした。



さて、両者を見比べてどう思うだろうか。
あえて恣意的といえなくもない操作を加えていないとは言い切れないが、「あ
なたa」の事例のクリック率・平均クリック単価は「まとも」で「優良」なブ
ログでは当り前にあるレベルだし、むしろ「平均クリック単価20円」は安く見
積もったつもりである。
なおかつ、その実際の報酬額の多寡という端的な結果のみならず、
・読者=客にはどう見えたか
・クリックされた広告の広告主はその先どう動くのか
をも考える必要がある。
なんちゃってではない「まとも」で「優良」なブログ/サイトでは、アドセンス
広告もまたひとつの重要な「情報/コンテンツ」であり、いつ読みに来ても見飽
きたFFチェーンの広告ばかりを目にさせられるのでは読者もウンザリというもの
だ。
また、コンテンツ/インタレスト・マッチの結果クリックされた広告の広告主に
とっては、あなたaのブログは広告を出すに相応しい、広告を出せばリターンが
ある可能性の高い「良い」ブログ、ということにもなる。
それは中長期的視点で言えば、あなたのブログに表示される広告が、より焦点の
定まった、より広告主にとって好ましい、したがって「競り合い」によってクリ
ック単価の高いものになっていくことを示す。
優良なブログ/サイトを育て、右肩上がりに年々強くなっていくのを目指すのな
ら、どこでも広告の一時的フィーヴァーによる1000円2000円は捨てて構わないも
のであるはずなのだ。



この世界であなたAがインプレッション報酬でウハウハ喜んでいるまさにその時、
別の世界のあなたaはそれを超えるクリック報酬を得て、のみならず読者に有用
な広告=情報を提供し、広告主からの高評価までも得ている。
あなたはどちらのタイムラインの「あなた」でありたいと思うだろうか。
現実ではわれわれはひとつのタイムラインにしか存在できず、それゆえ、「あ
り得た」タイムラインにおけるより有効なアドセンス運営を論理と想像力によっ
て思い描くこともできなければならないのだ。



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2012.08.27 / コメント:: 0 / トラックバック:: 0 / PageTop↑


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