涙なしの個人事業開始フロー
カテゴリ: 確定申告


さて、前回までのこのカテゴリの各エントリの方向性から目先をガラっと変え
て語れば、「有効な確定申告」と「個人事業主としてのアフィリエイト活動」
をまともに連係させるようにするには、次のようなワークフローが必須であり、
「そんなメンドウなことやりたくないんでもっとカンタンなやり方でちょこちょ
こっと楽に得できませんかね?」とか思ってしまう人は、さっさと全てを諦めた
ほうがいい。

・開業届を出す(いつでもご自由に)
・年度末(一律に12/31)まで必要な証憑保管・記帳を然るべく続ける
・次年の1/4(もしくは2/15)から3/15(標準)の間に確定申告をする
・税法の規定どおりに税額が安く済んだり、還付金を受け取れたりする



これだけだ。たったこれだけ!
「たったそれだけで済むわけがない!」「でも、たったそれだけがお難しいん
でしょう?」と疑う人は、疑ってビビってる暇があったら —
そう、いつものようにきたみりゅうじ著『フリーランスを代表して申告と節税
について教わってきました』を読めばいいだけの話。





まるでカネ儲け好きの一部の数寄者の間だけに伝わる都市伝説か何かのように、
「確定申告をすると払いすぎた税金が還ってくる」という物言いを、それだけ
でお上に楯突くおっそろしい所業のように怖れている人は江戸時代ならぬこの
21世紀の日本にも数多いが、まともな人権意識やまともな現代認識を持ってい
る人には何の不思議なこともない当り前の納税行為に過ぎない。
もちろん、上記の文言のミソは「払いすぎた」にあり、払ってない税金/税金を
取られていない人に「還ってくる」ものなんか端からない。
また、端から税金を1円も払う必要のない人の税額がそれ以上安く — したがっ
て「マイナスの税金」のようにお駄賃よろしく懐に入ってくることもない。



この辺の論理が判らない人は、『代表して』を読むのが手っ取り早いお薬にな
るのだが、今回エントリでは「目玉」的にその辺を大雑把ながら包括的に説明
してみよう。



決定的に物知らずで勉強嫌いな人にはままある勘違いだが、税金は「収入」に
掛かるものではない — 「所得」に掛かるものだ。
漢文ふうに書き開いて「得る所(のもの)」、が所謂「儲け」である。
100万円稼ぐのに100万円経費を掛けたら所得は0円である。
ではフツーの勤め人=給与所得者の「儲け」とは何か?
人間として、しかも現代人として、かつ給与所得者として「どうしても必要に
なるであろう、生きて働いていくための必要経費」を収入から差し引いたもの
が「儲け」、となる。



一旦、単純化した架空のある事業の形を想い描いてみてほしい — 喫茶店でも
石焼き芋屋でもなんでも。
その店/事業をやっていくのに、あなたは年間300万の経費を掛けて年間420万
円の「収入」を得る。
あなたに掛かる税金は420万円x5%で21万円だろうか?
もちろん違う。
420万−300万円で120万円が「儲け=所得」であり、この所得に5%(最低率)
が掛けられて税額は6万、となる。
だが、もちろんそれも間違いだ。
全ての日本国上の人間に(実質上同じ、最低額の)38万+65万の「控除=生き
て働いていくための必要経費」が認められているため、上記例では120万−103万
にx5%で税額8500円、が正解となる。
(実際には大概のフツーの人は公的な「保険料」をなにがしかなり払っているも
のなので、それらが更なる「控除」となり、税額は限りなく0円に近づく)



さて、以上の単純化した図式は、たいていのアフィリエイター — たとえば給
与収入年間144万+アフィリエイト収入年間12万円 — のような兼業/届け出
なしのアフィリエイターにもそのまんま適用できる。
単純化するために、彼が一切何の「保険料」も払っていないとして、その税額
の計算式は
(144万+12万−103万)×0.05 で2.65万、2万6500円となる。
収支計算の根本原理として、個人だろうが企業体だろうが
収入=必要経費+所得  所得=収入−必要経費
という原則原理は変わらないので
上記の彼の収入は無条件に156万となり、「必要経費」は103万のみとなる
のだ。



「何かがおかしい」「何かの取り洩らしがあるんじゃないか?」と感じる人の
直感は確かに正しい。
(144+12−103)×0.05 という式には彼がアフィリエイト行為に投入したは
ずのなにがしかの「経費」が一切含まれていないのだ。
だが、税法的にはこの式には何にもおかしいことなどない — 税法上のアフィ
リエイターでない人に「アフィリエイトのための必要経費」などあろうはずが
ないので、彼のアフィリエイト所得は12万−0で12万円そのもの、収入=所得、
となるのだ。



前回エントリの具体例の12万円のパソコンを再び使ってみよう。
この彼が
A)開業届を出していない、税法上はアフィリエイターでない単なる給与所得者
である場合、
(144万+12万−103万)×0.05 で2.65万、2万6500円の税金を払う
B)開業届を出した、税法上のアフィリエイター兼給与所得者
である場合、
(144万+12万−12万−103万)×0.05 で1.55万、1万5500円の税金を払う
となる。
Bの式では、彼のアフィリエイト所得は収入12万−必要経費12万で0円となって
いるのだ。
Bの場合、彼は確定申告(還付申告)をすることで「払いすぎている」差額の
2万6500−1万5500 で1万1000円を還してもらうことになる。



もちろん、上の全ての図式は、あなたのアフィリエイト収入が所轄の税務署に
完全に把握されており、それを含めた全収入/全所得に対して課税が為される
ことを前提とした理論上の図式ではある。
たいていの甘えん坊は「自分のアフィリエイト収入が所轄の税務署に完全に把握
されてはいませんように!」と子供っぽい願望の下に怯え続けることを好むし、
実際、「20万円を超える所得」以外にはコスト/ベネフィットの観念から敢えて
興味を持つことをしない税務署は、それを「お目こぼし」することだってある。
エリートかつプロフェッショナルである税務署員を時給換算2000円ほどで動か
し、あなたから1000円そこら余分に税金を取り立てるのは、徴税コストとして
あまりにも馬鹿げていて損(国民にとって)だからだ。



だからといってあなたは、子供っぽい願望の下に怯え続けることをいつまでも
好み続けるのだろうか?
これから5年間に順当な右肩上がりの成長を見せて年間アフィリエイト収入が
60万円にも120万円にもなっている — そんな近い将来にも相変わらず不良中
学生か何かのように「お上」に怯え続ける子供っぽいメンタリティで?
さっさと、それこそ明日にでも、開業届を出せば済むことなのに。
『フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました』を漫画雑誌
でも読むような気軽さで読んでみれば判ることなのに。



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2014.03.06 / コメント:: 0 / トラックバック:: 0 / PageTop↑


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